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VERSANTの点数はTOEICに換算すると何点?各テストの特徴解説

2021年10月16日

VERSANTテストの点数って、TOEICでいうと何点みたない比較ってできないのかな?

私でもVERSANTって受験する価値があるのかな?TOEICだけで十分なのかが知りたいな。


VERSANTをこれから受けてみたいけど、何点くらいを目標にしたらいいんだろうと迷っていませんか?


また、すでにVERSANTのテストを受けた人であっても、自分の点数がどんなレベルだったのか知りたいですよね。
 

僕自身も初めてVERSANTのテストを受けた時、この点数が良いのか悪いのかもわからない、、という状態でした。


そこでこの記事では、VERSANTの点数スコアについて、TOEICだとだいたい何点にあたるのかご紹介しようと思います。
 

この記事を読んでわかること

  • VERSANTとTOEICの点数関係
  • VERSANTの特徴(メリット・デメリット)
  • TOEICの特徴(メリット・デメリット)
  • VERSANTとTOEICはそれぞれどういう人におすすめのテストか


英語学習者のみなさんになじみのあるTOEICを使って、VERSANTのレベルをわかりやすくご紹介します。


また、VERSANTとTOEICのそれぞれの特徴やメリットについても解説していきます。


今まだVERSANTを受験するか迷っているという方も、自分が受けた方か良いテストなのかが分かると思うので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
 

関連記事

「VERSANT」自体をもっと詳しく知りたいという方は「英語スピーキングテスト"VERSANT"とは?特徴と試験内容をご紹介」をご覧ください。


この記事を書いている人


※VERSANTには”スピーキング”、”ライティング”、”プレイスメント(4技能)”の3種のテストがありますが、この記事ではVERSANT=VERSANTスピーキングテストとします。
 

VERSANTとTOEICの点数関係

さっそくですが、VERSANTとTOEICの点数比較表はこちらです。


VERSANTとTOEICの点数比較まとめ

VERSANT
総合スコア
TOEIC 【参考】CEFR
79-80 C2
69-78 945点~990点 C1
58-68 785点~940点 B2
47-57 550点~780点 B1
36-46 225点~545点 A2
20-35 10点~220点 A1

参考:文部科学省データ


自分のTOEICスコアだとVERSANTでは何点が目安なのかを確認してみましょう。

  • 例①TOEIC400点の人のVERSANT目安スコア:40点前後
  • 例②TOEIC600点の人のVERSANT目安スコア:50点前後
  • 例③TOEIC800点の人のVERSANT目安スコア:60点前後

 

VERSANTの点数はTOEICの点数換算より低くなる傾向にある


点数の目安はご紹介しましたが、実際のVERSANTの点数は、自身のTOEICスコアの換算よりも低くなるでしょう。


この大きな理由は、日本人はスピーキングの勉強をしたことがないからだと言えるでしょう。


このスコア換算は世界基準です(英語力の世界基準であるCEFRと比較しています。)


世界の人たちはスピーキング力=リーディング力か、もしくはスピーキング力の方が高い傾向にあります。


一方、日本人はリーディングとリスニングばっかり学生時代に勉強していて、スピーキングの練習はほとんどしていません。


その結果、世界基準に比べてもスピーキング力が低いので、TOEICのスコア換算よりもVERSANTの点数は低くなる傾向にあります。
 

VERSANTはTOEIC満点以上のレベルを測ることができる


VERSANTでは言語習得度の最高ランクであるC2ランクまで測ることができます。
 

補足

世界の言語習得度の基準はCEFR(セファール:言語の習得状況を評価するために考えられた指標)で定められています!


先ほどの表を見てもらって気づいた方もいるかもですが、TOEICだと例え満点を取ったとしてもC1ランクまでしか測れません。


我々日本人からするとTOEICで満点もバケモノに感じますが、それでもMAXレベルではないということです(笑)


VERSANTでは、こうした最高レベルのスキルまでも計測することができます。
 

ここまで読んでみて、VERSANTはレベルが高すぎて自分には向いてないなってわかったよ。とりあえずはTOEICだけ受けておけばいいかな。


そう思った方は、VERSANTとTOEICの違いを理解した方が良いです。


VERSANTはスピーキングに特化したテストなので、TOEICとは違うスキル(スピーキング力)を測ることができます。次の章で詳しくご紹介します。
 

VERSANTの特徴

VERSANTの特徴をまとめました。


VERSANTの特徴まとめ

項目 VERSANTスピーキングテスト
団体 Pearson社、日本経済新聞社
試験内容 【パートA】音読|Reading/全8問
【パートB】復唱|Repeat/全16問
【パートC】質問|Questions/全24問
【パートD】文の構築|Sentence Builds/全10問
【パートE】話の要約|Story Retellings/全3問
【パートF】自由回答|Open Questions/全2問
試験時間 約20分
点数 80点満点
採点項目 発音/流暢さ/語彙/文章構成
試験会場指定 なし(自宅で受験可能)
料金 5,500円(税込)


VERSANTスピーキングテストは、その名の通りスピーキング力を測るのに特化したテストです。


20分間のテストを通じて、「発音」「流暢さ」「語彙力」「文章構成力」の4技能を測ることができます。


また、TOEICと違って試験会場に行く必要がなく、24時間いつでもネットから受験できるところが大きな特徴です。
 

VERSANTを受けるメリット


VERSANTを受験するメリットは次の2つです。

  • スピーキング力を測ることができる
  • 就職や転職でも英語力をアピールできる可能性がある

 

スピーキング力を測ることができる


VERSANTを受験するメリットは、なんといっても自信のスピーキング力を測ることができることです。


TOEIC/英検/TOEFL/IELTSでも、スピーキングだけに特化したテストはありません。


4技能(発音・流暢さ・語彙力・文章構成力)で自身のスピーキング力を客観的に知れるところが魅力です。
 

スピーキングってどうしても成長が実感しにくいですが、VERSANTを定期的に受けることで自身の成長を確認できますよ!


自分のスピーキング力を知りたいという方には、受けるメリットがあるテストと言えるでしょう。
 

就職や転職でも英語力をアピールできる可能性がある


VERSANTで高得点を取ることができれば、就職や転職時に英語のスピーキング力をアピールすることができるでしょう。
 

注意ポイント

ただ、TOEICに比べるとまだまだ認知度はないので、単純に就活対策という意味ではTOEICの方がおすすめと言えるでしょう。


とはいえ、最近はVERSANTのスコアが採用や異動に重要視されるケースも増えているみたいです。


採用や異動にVERSANTのスコアを取り入れている企業

  • 三井住友銀行
  • JT(日本たばこ産業)
  • ダイキン
  • SMBC日興証券、等


実践的な英語能力を測ることができるVERSANTは、今後より知名度を上げていく可能性があるといえるでしょう。
 

VERSANTのデメリット


一方で、VERSANTの大きなデメリットがこちらです。

  • 知名度がまだまだ低い


現状、VERSANTのテストが世間的に認知されているかといえばそうではありません。


TOEICほどだれでも知っている試験になれば、VERSANTの点数を伸ばすことでメリットが多くなりますが、そのレベルではないのも事実です。


自身のスピーキング力を測るためにVERSANTは有効な手段ですが、英語力アピールとしてはTOEICの方が強いのかなと思います。
 

TOEICの特徴

つづいてTOEICの特徴です。VERSANTと同じ項目でまとめてみました。


TOEICの特徴まとめ

項目 TOEIC Listening & Speaking Test
団体/運営 IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
試験内容 <リスニングパート>
【パート1】写真描写問題/全6問
【パート2】応答問題/全25問
【パート3】会話問題/全39問
【パート4】説明文問題/全30問
<リーディングパート>
【パート5】短文穴埋め問題/全3問
【パート6】長文穴埋め問題/全2問
【パート7】1つの文書/全29問、複数の文書/全25問
試験時間 2時間(リスニング45分/リーディング75分)
点数 990点満点(リスニング495点/リーディング495点)
採点項目
試験会場指定 あり(試験会場にて受験)
料金 7,810円(税込)


TOEIC(L&Rテスト)の特徴は、圧倒的な受験者数と知名度です。


英語をちゃんと勉強している人であれば、一度は受験経験があるのではないでしょうか。


試験時間が決まっていたり、試験会場まで行かないと受験できないところはVERSANTと違った特徴です。
 

TOEICを受けるメリット


TOEICを受験するメリットは次の3つです。

  • 就職や転職時に英語力をアピールできる
  • 高得点=英語ができる人という印象を与えることができる
  • 英語学習初心者でも気軽にトライできる


一つずつ見ていきましょう。
 

就職や転職時に英語力をアピールできる


TOEICは英語力をアピールするのに一番使える資格といえるでしょう。


認知度もかなり高いため、就職活動や転職活動でもアピールポイントの一つになります。
 

学生時代にTOEIC900点台を取得した友達がいましたが、これを一つのアピールポイントとし外資からいくつか内定をもらっていました。


900点とは言わずとも、800点以上を取得できると十分英語力をアピールすることができるでしょう。
 

TOEIC高得点=英語ができる人という印象を与えることができる


TOEICで高得点を取っておくと、この人は英語ができるんだと思ってもらえることができるでしょう。


TOEICに真剣に取り組んだことがない人からすると、TOEIC800点とかの人はバケモノに見えるみたいです(笑)


TOEICで良い点さえ取っておけば、周囲の人からは英語ができる人と思ってもらうことができるでしょう。
 

英語学習初心者でも気軽にトライできる


TOEICは英語学習始めたての人もチャレンジしている印象があります。
 

補足

VERSANTもだれでも気軽にトライできるテストではあるんですが、スピーキングテストってだけでハードルが高いと感じる人が多いようです。


リーディングとリスニングであれば学生時代に少しはやったという経験があるので、スピーキングテストよりも気軽にトライできる傾向にあるようです。


これから英語をちゃんと勉強していきたい人の、最初の登竜門=TOEICになっていると言えるでしょう。

TOEICのデメリット


逆に、TOEICのデメリットは次の2つです。

  • わざわざ試験会場まで足を運ばなければならない
  • スピーキング力はまったく測れない

 

わざわざ試験会場まで足を運ばなければならない


TOEICのデメリットは、試験を事前に予約して、指定の会場まで足を運ばなければならないところです。


昔までこの点に疑問をいだくこともなかったですが、VERSANTなどWebで簡単に受けられるテストが出てきたことで、試験会場に行くことがめんどくさいという気持ちが出てきました(笑)


さらに、コロナウイルスの影響もあって会場に集まってテストを受けるのに懸念がある人もいますよね。


わざわざ会場に行かなければいけないのがTOEICのデメリットになったと言えるでしょう。
 

スピーキング力はまったく測れない


TOEIC(L&R)テストではスピーキング力が全く測れません。
 

注意ポイント

同じTOEICでも、Speaking&Writingテストであればスピーキング力を測ることができます。※関係のないライティングの勉強もしなきゃですが。


英語が話せるようになりたいのに、TOEICの勉強ばかりしている人は、勉強方法から見直した方がいいでしょう。

※以前の僕がこれでした。


スピーキング力をこれから鍛えていきたい方には、TOEICはあまり意味がないというのがもう一つのデメリットといえるでしょう。
 

VERSANTとTOEICはどっちがおすすめ?

VERSANTとTOEIC、どっちがおすすめということはありません。


それぞれの目的にあわせてどっちの試験を受けたらいいのかで考えましょう。
 

VERSANTの受験をおすすめしたい人


VERSANTの受験をおすすめしたい人はこんな人です。

  • 自身のスピーキング力を測りたい人
  • TOEICでは測れないランクの英語力を身に付けたい人


二点目は極端なので、一点目の「自身のスピーキング力を測りたい人」にVERSANTをおすすめしたいです。


先ほども言いましたが、純粋なスピーキングスキルのみを測れるという観点ではVERSANTが知名度No1です。


日本人の平均点は38点と言われているので、英会話初心者の人はまずはここを目指して英語を話す学習をしてみることをおすすめします。
 

関連記事

VERSANTで初心者が目指したいスコアについては「VERSANTのスコア目安を徹底解説【日本人の平均スコアは38点です】」でまとめているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。

 

TOEICの受験をおすすめしたい人


TOEICの受験をおすすめしたい人はこんな人です。

  • 就活や転職で英語力をアピールしたい人
  • 英語学習を始めたばかりの初心者


英語力のアピールであればTOEICを勉強してみてください。


正直、本当の英語力を測るにはスピーキング力が必要だと思っていますが、日系企業はまだまだTOEIC重視です。


また、TOEICはリスニングとリーディング重視のテストであるため、英語学習を本格的に始めたばかりの人でも比較的受験ハードルが低いテストになっています。


このように、スピーキング力とは関係のない英語力を試したいという方にTOEICはおすすめです。
 

注意ポイント

ただ、本当の意味で英語力がある人材がほしい企業は、今後はVERSANTのようなスピーキング力重視のテストスコアを重要視するかもしれません。今のうちスピーキングの練習をしておくことはメリットも多いでしょう!

 

まとめ:VERSANTとTOEIC|自分のレベルと目的にあったテストを選ぼう

今回はVERSANTとTOEICのスコア換算とそれぞれの特徴についてご紹介しました。


あらためてVERSANTとTOEICの特徴を振り返ってみましょう。


VERSANTとTOEICの特徴まとめ

項目 VERSANTスピーキングテスト TOEIC Listening & Speaking Test
団体 Pearson社、日本経済新聞社 IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
試験内容 【パートA】音読|Reading/全8問
【パートB】復唱|Repeat/全16問
【パートC】質問|Questions/全24問
【パートD】文の構築|Sentence Builds/全10問
【パートE】話の要約|Story Retellings/全3問
【パートF】自由回答|Open Questions/全2問
<リスニングパート>
【パート1】写真描写問題/全6問
【パート2】応答問題/全25問
【パート3】会話問題/全39問
【パート4】説明文問題/全30問
<リーディングパート>
【パート5】短文穴埋め問題/全3問
【パート6】長文穴埋め問題/全2問
【パート7】1つの文書/全29問、複数の文書/全25問
試験時間 約20分 2時間(リスニング45分/リーディング75分)
点数 80点満点 990点満点(リスニング495点/リーディング495点)
採点項目 発音/流暢さ/語彙/文章構成
試験会場指定 なし(自宅で受験可能) あり(試験会場にて受験)
料金 5,500円(税込) 7,810円(税込)


僕自身は今後はもっと英会話力が重要視されてくるとおもっているので、このブログでもVERSANTの受験をおすすめしています。


ですが、目的によってはTOEICを受けた方がいいという方もたくさんいます。


それぞれの目的やレベルに応じて、自分にあったテストにチャレンジしてみてください。
 

ポイント

VERSANTにチャレンジしてみたくなった方は、試験前に軽い準備だけしておきましょう。詳しくは「VERSANTの模擬テストを受けたいあなたにおすすめの勉強法3選」でご紹介しています。


本記事の内容は以上です。
 

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今回は以上です。

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