英語の発音について詳しく知りたい。発音って学校で習った記憶もないし、なんか苦手意識があるんだよな。。
英語の発音を学ぶメリットってなんだろう?覚え方のコツや学習法についても知りたいな。
英語の発音って中学や高校でもしっかり習わないので、「なんか難しそう。。」と思っている人も多いですよね。
僕も英会話を始める前は発音を無視していたので、「æ」とか「ð」って何だ?って気持ちでした。
ただ、英会話していく中で、自分は正しく発音できていると思っているのに講師が??となることも少なくなかったので、改めて発音記号を学び直しました。
勉強してみると、案外覚えなきゃいけない数も多くなかったので、数日間で覚えることができました。なので、今の時点で何も分かっていなくても不安に思う必要はないです。
この記事では、英語で使われる全発音記号46種類と、その読み方・発音方法についてご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 全発音記号の一覧と読み方について
- 発音記号を覚えるコツ3選
- 発音記号を覚える3つのメリット
- 正しい発音が身に付くたった一つの学習法
発音記号をただ暗記するだけだとやる気も起きないと思うので、発音記号を覚えるメリットもあわせてご紹介します。
記事の最後には正しい発音が身に付けていくための学習方法にも触れています。
僕も絶賛取り組んでいる内容ではありますが、今までの気づきも含めて記載しているので、ぜひ参考にしてみてください!
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目次
英語の発音記号の役割
発音記号とは、言語の発音をわかりやすく表記するために作られた記号のことです。
これらを理解すると、新しい単語の発音を学ぶ時、音を聞かなくても正しい音を理解できるようになります。
英単語は平仮名カタカナのように読み方が決まっているわけではないので、発音記号を見ながら発音を確認していくことになります。
英語の発音記号一覧【発音の仕方/読み方/単語例】
一覧に行く前に、一つだけ前提知識をお伝えします。
実は英語の発音記号表記って、何種類かあるんですよね。
特に有名なのは、「Jones式(日本では一般的)」と「IPA」(国際基準))です。
例でいうと、
- TOEIC 金フレ単語帳:Jones式
- TOEIC キクタン単語帳:Jones式
- Distinctionシリーズ:IPA式
こんな感じで、若干種類がちがいます。
ググった時に、イメージしているのと違う発音記号が出てくるのも、この違いが原因です。
この2つがごっちゃになるから、いつも見る発音記号に統一感がないように見えてしまうんですよね。
ということで、今回は日本の教材で頻繁に使われているJones式の方で、発音記号をご紹介します。
※IPAについても後日まとめるので、少々だけお待ちください。
さて、英語の発音は「母音」と「子音」に分かれます。それぞれの発音記号を見ていきましょう。
- 母音:日本語でいう「あ・い・う・え・お」の音
- 子音:母音以外の音
母音の発音記号一覧【発音の仕方/読み方/単語例】
母音は全部で22種類あります。
さらにそこから、3種類の母音に分けることが出来ます。
- 短母音
- 長母音
- 複合母音
「一文字か」「伸ばすのか」「二文字か」というレベルで捉えてもらえればOKです。
短母音の発音記号一覧(8種類)
短母音は名前のとおり「短く発音する母音」のことを言います。
短母音の発音記号は全部で8つです。
発音記号 | 発音イメージ | 発音のコツ | 単語例1 | 単語例2 |
---|---|---|---|---|
i | 日本語の「イ」と「エ」の中間音 | 日本語の「エ」の口の形で「イ」と発音する | milk | ink |
e | 日本語の「エ」とほぼ同じ音 | 「エッ」となるように発音する | pet | head |
æ | 日本語の「ア」と「エ」の中間音 | 「ア」と「エ」を同時に発音する | cap | apple |
ə | 日本語の「ア」と「エ」と「オ」の間のような音 | どの母音も混ざるようなあいまいな音で発音する | about | control |
ʌ | 日本語の「ア」に近い音 | 「アッ」となるように発音する | cut | up |
ɑ | 日本語の「ア」に近い音 | 喉の奥の方から「ア」と発音する | box | holly |
ɔ | 日本語の「オ」と「ア」の中間音 | 「オ」に「ア」を少し足すように発音する | hot | dog |
u | 日本語の「ウ」に近い音 | 「ウッ」となるように発音する | book | put |
長母音の発音記号一覧(5種類)
長母音もその名のとおりで、「伸ばして発音する母音」のことを言います。
長母音の発音記号も全部で5つです。
発音記号 | 発音イメージ | 単語例1 | 単語例2 |
---|---|---|---|
iː | 日本語の「イー」に近い音 | meet | tea |
əːr | あいまい母音に伸ばし棒をつけた音 | girl | first |
ɑː | 日本語の「アー」に近い音 | father | palm |
ɔː | 日本語の「オー」に近い音 | call | law |
uː | 日本語の「ウー」に近い音 | soon | blue |
複合母音の発音記号一覧(9種類)
複合母音は「複数の母音があわさっている母音」のことを言います。
短母音の発音記号は全部で9つです。
発音記号 | 発音イメージ | 発音のコツ | 単語例1 | 単語例2 |
---|---|---|---|---|
ɑi | 日本語の「アイ」に近い音 | 「ア」にすぐ「イ」を重ねるイメージで発音する | sky | time |
ei | 日本語の「エイ」に近い音 | 「エ」の後に「イ」をしっかり入れて発音する | play | age |
ɔi | 日本語の「オ―イ」に近い音 | 「オ」は伸ばしつつ後に「イ」を付けて発音する | boy | join |
ɑu | 日本語の「アウ」に近い音 | 「アウ」のイメージで発音する | now | dowm |
ou | 日本語の「オ―」に近い音 | 「オ―(ウ)」くらいのイメージで発音する | go | low |
ər | あいまい母音にRを付けた音 | əの後にRを意識して弱めに発音する | winter | better |
ier | 日本語の「イアー」に近い音 | 「イアー」のイメージで発音する | near | clear |
ear | 日本語の「エア―」に近い音 | 「エアー」のイメージで発音する | chair | bear |
uer | 日本語の「ウア―」に近い音 | 「ウアー」のイメージで発音する | sure | tour |
子音の発音記号一覧【発音の仕方/読み方/単語例】
子音は全部で24種類あります。
次の2種類に分けてご紹介します。
- 破裂音
- 破裂音以外の子音
破裂音の発音記号一覧(6種類)
破裂音とは、口の中で空気を一度止め、破裂するように出す音のことをいいます。
具体的には、英語では「p」「b」「k」「g」「t」「d」の6つが破裂音と呼ばれています。
発音記号 | 発音イメージ | 単語例1 | 単語例2 |
---|---|---|---|
p | 日本語の「プ」の音を出さないイメージ | pen | hip |
b | 日本語の「ブ」のような音 | bread | bomb |
k | 日本語の「ク」の音を出さないイメージ | cake | back |
g | 日本語の「グ」のような音 | get | sing |
t | 日本語の「トゥ」の音を出さないイメージ | tall | get |
d | 日本語の「ドゥ」のような音 | do | read |
※破裂音は、文末に来たり特定の単語が後ろに続く際に、音が消えたり弱くなったりします。
補足
この音声変化のことを「リダクション」といいます。詳しく知りたい方は「リダクションの5つのルール|ネイティブ英語も聞き取れる音声変化の法則をご紹介」をご覧ください。
その他子音の発音記号一覧(18種類)
破裂音以外の子音の発音記号は全部で18種類あります。
発音記号 | 発音イメージ | 発音のコツ | 単語例1 | 単語例2 |
---|---|---|---|---|
f | 日本語の「フ」の音を出さないイメージ | ― | fall | laugh |
v | 日本語の「ヴ」のような音 | ― | visit | seven |
θ | 日本語にはない音 | 舌を上と下の歯で挟みながら「ス」と発音するイメージ | think | both |
ð | 日本語にはない音 | θに加えて喉から音を出すイメージ | that | with |
s | 日本語の「ス」の音を出さないイメージ | ― | see | ice |
z | 日本語の「ズ」のような音 | ― | music | rose |
ʃ | 日本語の「シュ」の音を出さないイメージ | ― | she | cash |
ʒ | 日本語の「ジュ」のような音 | ― | usual | casual |
h | 日本語の「ハ行」に似た音 | ― | he | high |
tʃ | 日本語の「チ(チュ)」の音を出さないイメージ | ― | chair | catch |
dʒ | 日本語の「ジ(ジュ)」のような音 | ― | jet | change |
m | 唇を閉じた状態で「ン」と発音するイメージ | 後ろに母音がくると「マ行」に似た発音になる | make | room |
n | 唇を開いた状態で「ン」と発音するイメージ | 後ろに母音がくると「ナ行」に似た発音になる | near | can |
ŋ | 「ン」の後に気持ちgを混ぜた音 | ingをイメージする | young | sing |
j | 日本語の「ヤ行」に似た音 | ― | you | few |
w | 日本語の「ワ行」に似た音 | ― | we | low |
r | 日本語にはない音 | 舌先をどこにもつけず日本語の「ラ行」を発音するイメージ | right | ear |
l | 日本語の「ラ行」のような音 | ― | light | feel |
「θ」と「ð」の違いが分かりにくいと思いますが、発音するための口の形は一緒です。音が付くかどうかが違いになります。
- θ:無声音(※p、tなども無声音)
- ð:有声音(※b、dなども有声音)
「θ」と「ð」だと分かりずらいと思うので、一度「p」と「b」を発音してみてください。この二つも口の形は一緒ですが、無声音か有声音かの違いがあります。
「p」を発音する時に喉を触ると、ほとんど振動がないはずです。この音を無声音といいます。
逆に「b」を発音する時に喉を触ると、のどの振動を感じるはずです。これを有声音といいます。
「θ」と「ð」の違いも同様で、無声音か有声音で分かれているだけ、というふうに覚えておきましょう。
英語の発音記号の覚え方のコツ
覚え方のコツは次の3つです。
- 覚える発音記号を絞る
- 具体的な英単語とセットで覚える
- 新しい単語を学ぶ時に発音記号もセットで確認する
覚える発音記号を絞る
全部覚えずに、覚える発音記号を絞って考えましょう。
これまでご紹介していた内容を見たらわかるように、子音はほとんどが日本語でも連想が付く発音になっています。
これを除くと、覚えるべきは次の3種類の発音記号に絞れます。
- 母音
- 英語のスペルでは見ない子音(θ、ð、ʃ、ʒ、tʃ、dʒ、ŋ)
- 日本語とは音が異なる子音(j、r)
発音記号は全部で46種類しかないですが、これでさらに30種類ほどに絞れます。
30個であれば、1日で十分覚えられるレベルでしょう。
具体的な英単語とセットで覚える
「この発音記号はこの単語のこの発音!」というのをセットで覚えると発音イメージも覚えやすいです。
例えば「ʌ」は「up」の「アッ」の部分に来る発音記号ということだけ覚えておくことで、他の単語の発音記号として見かけた時も発音のイメージがしやすくなります。
「唇をこうで、舌先をこうして、、」みたいな覚え方より、単語とセットで覚えるようにしてみてください。
新しい単語を学ぶ時に発音記号もセットで確認する
普段から知らない単語を学んだら、ネットで発音記号をググってみる癖を付けましょう。
発音記号を確認し、忘れてしまった発音記号はまた調べて、を繰り返します。
これを1ヶ月もやれば、たった46種類しかないので、あっという間に暗記できるでしょう。
英語の発音記号を覚える3つのメリット
発音記号を覚えるメリットは3つです。労力はそれほどかからないのに、効力が絶大です。
- 音声なしでも英単語の音が理解できる
- リスニング力が向上する
- スピーキング力が向上する
音声なしでも英単語の音が理解できる
発音記号が頭に入っていれば、音声を聞かずともその単語の音を推測することができます。
単語帳で単語を学んだり英文を読んだりする時に、知らない英単語に出会う時は日常茶飯事ですよね。
今はグーグルを使えばすぐに発音を確認できますが、もし発音記号が分かっていればその必要もないです。
音声を念のため確認したい単語だけググるようにしています。
英単語帳で学習する時は一つずつググるのもめんどくさいので、発音記号から音を推測できる方が圧倒的に楽です。
リスニング力が向上する
自分が発音できるようにならないと、その音を聞き取れるようにはなりません。
逆で考えればわかりやすいですが、自分が発音できない(もしくは知らない)場合、その単語を聞き取ることは難しいですよね。
自分で発音できると音を正しく理解できるようになるので、結果的にリスニング力も向上します。
スピーキング力が向上する
発音記号と正しい発音を知れば、スピーキング力は確実に成長します。
正しい発音を知らないままでは、間違った発音で外国人と会話してしまう可能性があります。
ポイント
英語は一音違うだけで別の意味になる単語もあるので、正しい発音を身に付けることはスピーキング力向上において絶対に必要です。
逆に、発音記号の理解と正しい発音を身につければ、だれとでも英語で意思疎通を取れるようになるでしょう。
正しい発音が身に付くたった一つの学習法
正しい発音を身につけるために「Siri」を存分に活用しましょう。
ご存じだと思いますが、Siriはスマホとかで使える音声認識の機能です。
発音に自信のない単語を覚える際は、毎回Siriを使って発音チェックを行います。
ポイント
機械が正確に聞き取れるのであれば、人には絶対に通じるだろうという考えです。
Siriを使うと、自分の発音が結構認識されないなと感じるでしょう(特に熟語やフレーズの時など)
タダでいつでもできるので、ぜひみなさんも今日から学習法として取り入れてみてください。
まとめ:英語の発音記号は全46種類|サクッと暗記して正しい発音を身に付けよう!
今回は英語の発音記号とその覚え方、発音練習するための方法についてご紹介しました。
全46種類を確かめていただいたら分かるように、「p」や「d」など一部の子音は日本語の「パ行」や「ダ行」と同じような発音になります。
微妙にニュアンスが違う母音や、普段のスペルでは見ない発音記号に絞ってサクッと勉強してみてください。
新たに覚えるべき発音記号
- 母音
- 普段の英語のスペルとは違う記号(θ、ð、ʃ、ʒ、tʃ、dʒ、ŋ)
- 日本語とは音が異なる子音(j、r)
発音記号をマスターするだけで発音の苦手意識を簡単に払しょくすることができるので、これから本格的に英語学習を始める人は早いうちから学んでおくことをおすすめします。
正しい発音を身に付けて、きれいな英語を話せるようにしていきましょう。応援しています!
本記事の内容は以上となります。
このブログでは、「留学未経験」の「社会人」が「国内」で英語が話せるようになるための実践法について記事を書いています。
この記事が英語を話せるようになりたいと思っている人の挑戦の後押しになればうれしいです。
今回は以上です。