英単語がなかなか覚えられない。。暗記のコツとかってあるのかな?
英単語って覚えてもすぐに忘れる。。効果的な学習法を知りたい。
こんなお悩みを解決できる記事になっています!
この記事を読んでわかること
- 科学的に証明されている暗記の3つのポイント
- 英単語を暗記するための7つのコツ
- 英単語が覚えられない人にありがちな単語の覚え方4選
- どうしても覚えられない単語の覚え方
英語学習を始めたばかりの人にとって、単語やフレーズの暗記は難しく、一度覚えても次の日には忘れてるってこともあるあるですよね。
僕自身もかつては同じように悩んでいましたが、正しい暗記法を学び実践することで、英単語やフレーズが格段に覚えやすくなりました。
この記事では、科学的な根拠に基づいた3つのポイントをもとに、英単語を覚える7つのコツをご紹介します。
単語が覚えられない人がやりがちなNG暗記法もご紹介しているので、この記事を読んで単語暗記の本質を確認して、自身の学習に活かしてみてください。
✓ この記事を書いている人
Twitter:@takuto95n
目次
科学的に証明されている効率的な暗記法3選
英単語を覚える上で、まずは次の3つのポイントを押さえましょう。
- 一語の暗記に時間をかけすぎない
- 五感と組み合わせて覚える
- 既存の知識と組み合わせて覚える
なぜこの3つが大事かと言うと、これらはどの分野を暗記する場合でも最適な方法であることが科学的に証明されているからです。
英単語に特化した覚えるコツ7つを解説する前に、まずはこの3つのポイントについてご紹介します。
一語の暗記に時間をかけすぎない
人はすぐに覚えたことを忘れるようにできています。みなさんは「忘却曲線」ってご存じですか?
忘却曲線とは、簡単にいうと人の記憶力が時間の経過とともにどのように変化するのかを示したグラフのことです。
この表は英語なので分かりずらいかもしれませんが、つまりはこういうことです。
- 20分後⇒覚えた言葉の58%しか覚えていない
- 1時間後⇒覚えた言葉の44%しか覚えていない
- 9時間後⇒覚えた言葉の36%しか覚えていない
- 1日後⇒覚えた言葉の33%しか覚えていない
- 2日後⇒覚えた言葉の28%しか覚えていない
- 6日後⇒覚えた言葉の25%しか覚えていない
簡単にいうと、1時間もしたら半分以上の単語は忘れてしまうというのが、我々の一般的な記憶レベルだということです。
例えば、あるタイミングで100単語を覚えたとしても、1時間後には44単語しか覚えていないことになりますし、1日後には33%しか覚えていないことになります。
ポイント
ここで伝えたいのは、「すぐに忘れるのは当たり前」ということです。
自分の記憶力が悪すぎて、、なんて思う必要は全くないです!
これをもとに、今度は間隔をおいて定期的に復習をおこなった場合、このグラフがどう変化するのかをみてみましょう。
このグラフを見ると分かるように、よきタイミングで復習を重ねれば重ねるほど、日にちが経っても記憶が定着する傾向にあり、覚えた単語が徐々に忘れにくくなってきます。
これが「科学的な記憶のしくみ」になっていて、これらを踏まえて英単語を覚えようとすることがポイントです。
五感と組み合わせて覚える
視覚や聴覚といった五感をフルに使って暗記をおこなうと、ものごとをより覚えやすくなるという研究結果が出ています。
覚えた単語やフレーズは、短期的にではなく長期的に覚えた状態にしておきたいのが本音ですよね。
人の記憶は「短期記憶」と「長期記憶」の2種類に分けることができます。
- 短期記憶:ある一定の期間だけ覚えていれらる記憶のこと
- 長期記憶:高齢や病気にならない限り忘れない記憶のこと
英単語を例に言えば、多くの人が「apple」=「りんご」だと分かってますよね。これが”長期記憶”です。
逆に、例えば今日「long-term(長期の)」という意味の英単語を勉強したとしても、この単語を明日忘れてしまったらこれは”短期記憶”だっだといえます。
この例でいう「apple」のような長期記憶にもっていくために大切な学習法が「五感をフル活用した暗記法」だと言われています。
ポイント
われわれは視覚や聴覚などの五感から得られた情報を脳に伝えているので、この五感をフルに使えば使うほど記憶は強化されやすいことが分かっています。
ここでは、ひとまず一度により多くの五感を使った方が、暗記がしやすくなるということを覚えておきましょう。
既存の知識と組み合わせて覚える
認知心理学的にも、思考力を伴う記憶は脳に定着しやすいということが分かっています。
補足
ここでいう思考力とは、「新しく取り入れたい知識を既存の知識と関連付けて整理すること」を言います。
例えば、英語の発音記号「ʌ」について覚えたいとします。
これを単体で「口はあまり開かないまま、短く”アッ”と発音する」と覚えようと思っても、なかなかイメージが沸かないですよね。
これをたとえば、知っている英単語「up」や「bus」を使うことによって、「あの時に使う”アッ”のイメージね!」っていうのがつかめやすくなります。
ポイント
既存の知識と組み合わせて考えた方が、なにごとにおいても覚えやすいというのがポイントです。
【英単語の覚え方】ポイントを押さえた暗記のコツ7選
これまでご紹介してきた内容を元に、英単語やフレーズを覚える場合にはどう取り組んでいったらいいか、具体的な英単語の暗記のコツを7つご紹介していきます。
- 単語帳はスピードを重視する
- 高い回転率を意識する
- 音声付き英単語帳を選ぶ
- 画像や動画などの情報を加える
- 歩きながら暗記してみる
- 経験や感情を乗せて覚える
- アウトプット前提で覚える
2023年追記
単語暗記法について、動画でより細かく解説してみました。TOEICに関係なくどの単語帳を使う場合にも実践できる暗記法やテクニックをご紹介しています。
コツ①単語帳はスピードを重視する
1単語の暗記に時間をかけすぎないようにしましょう。
さきほどご紹介した忘却曲線にあるように、どんだけ頑張って覚えても、1時間後には覚えた単語の半分は忘れてしまうというデータがあります。
しっかり覚えようとすればするほど、忘れていた時のショックってでかいですよね(笑)
それなら、一つの単語を完璧に暗記できるまで覚えるのではなく、まずは最低限「見たことある単語」レベルにするだけでもOKです。
コツ②高い回転率を意識する
一つの英単語に時間はかけないのですが、その単語を復習する回数は増やしましょう。
こちらも忘却曲線にならって、とにかく見たことある単語を何度も何度も意味を確認して、記憶として定着させる努力をしていきます。
一度見たことがある単語であれば、初見よりかは暗記がしやすくなっているかと思います。これを繰り返します。
たとえば、英単語帳で単語を暗記していく場合、最初の3周くらいは4~5割かそれ以下くらいの暗記量でかまいません。この回数を増やせば増やすほど単語は覚えやすいですし、長期的に記憶することもできるようになります。
ポイント
今まで1語の暗記に集中しすぎていた人は、ぜひこの方法を試してみてください。10周もすればかなり効果を実感できると思います!
1語に執着するのではなく、たくさんの単語を高速で何回も何回も回すことを意識してみてください。
コツ③音声付き英単語帳を選ぶ
英単語は音声を聞きながら声に出すことでより記憶に定着させることができます。
これは2つ目のポイントとしてご紹介した「五感を組み合わせる」にあたる学習法です。
ポイント
この方法で視覚だけでなく聴覚を使って英単語の情報を脳に送ることができるので、文字で見るだけよりも記憶として定着しやすくなります。
英語学習をしたことがある人であれば「キクタン」という単語帳の存在を一度は聞いたことがあるかもしれませんが、この英単語帳はまさに「聞いて覚える」を実践できるように設計されています。
僕自身も、TOEIC学習では「キクタンTOEIC600」「キクタンTOEIC800」「キクタンTOEIC990」にお世話になりました!
音声付きの英単語帳はそう多くはありませんが、音声とセットで学習したほうが効率的に覚えられるということを知っておきましょう。
コツ④画像や動画などの情報を加える
画像や動画など、より鮮明な視覚情報をもとに覚えるのも一つのコツです。
覚えたい単語をただ見たり発音を聞いたりするだけでなく、もっと具体的にイメージできるような工夫をしましょう。
例えば、僕自身はどうしても覚えられない単語を、Googleで画像検索してみてイメージと一緒に覚えるということをしています。
また、「(YouGlish※)」を使って、自分の覚えたい単語を使っている動画を見て記憶を定着させるようにしたりもしています。
補足
YouGlishは英語学習で使える無料サイトです。詳しくは「【神サイト】YouGlishとは?使い方をマスターして正しい発音を身に付けよう」でご紹介しています。
これらの暗記法は全て、視覚情報をフルに使って覚えるように心掛けています。
コツ⑤歩きながら暗記してみる
これは五感と一致するかはわかりませんが、歩きながら英単語を聞いていると記憶の定着率が高くて驚きます。
これはおそらくですが、その単語やフレーズを聞いたときに自分はどこらへんを歩いていたのかをなんとなく覚えてしまっていて、「この単語を覚えた時にはあのあたりを歩いてたな」というのが感覚的に残るんだと思ってます。
このやり方は僕独自かもしれませんが、ぜひ歩きながら音声学習をしてみてください。僕の場合は、2,3回聞くだけで普通に暗記するよりははるかに覚えやすいです。
コツ⑥経験や感情を乗せて覚える
自身の経験や興味や関心があることは、感情が乗りやすいので暗記に使わない手はないです。
これはポイントの3つ目でご紹介した「既存の知識と組み合わせて覚える」にあてはまります。
ポイント
自分の経験と新しい知識を組み合わせることで、定着度が格段にあがります。
また、感情がのっかると普通よりもものごとが覚えやすくなることも証明されています。
これは感覚的にわかるかもですが、好きなことやものの方が吸収率が高かったりしますよね。
簡単な例でいうと、たとえば洋楽が好きな人の場合、覚えたい英単語が使われている洋楽を聞いて覚えてみるっていうのも一つの方法かと思います。
自分の好きに重ねるように学習してみるのも暗記のコツの一つですね。
コツ⑦アウトプット前提で覚える
例文を自分で作ってみたり、実際にオンライン英会話などで覚えたい英単語やフレーズを使ってみましょう。
オンライン英会話に入会していない方は、独り言のように声に出して使ってみるでOKです!
これも「既存の知識と組み合わせる」にあてはまりますが、知っている単語と新しい単語を組み合わせて、文章を作成します。
その文章を声に出したりアウトプットを意識するだけで、より実践的に英単語を覚えることができるでしょう。
英単語が覚えられない人にありがちな単語の覚え方4選
ここまで効率的な暗記法についてご紹介してきましたが、反対に実践している人は多いけど効果はいまいちだと思っている学習法をピックアップします。
ありがちな英単語暗記のNG学習法は次の4つです。
- 時間をかけて覚えようとする
- 書いて覚えようとする
- 完璧に覚えようとする
- 全部を覚えようとする
時間をかけて覚えようとする
一単語をじっくり覚えようとしている人は注意です。
これまでお伝えしてきたように、どんだけ頑張って一度で覚えようと思っても、次の日には大半の単語を忘れています。
どうせ忘れるのであれば、1単語30秒ほどでどんどん新しい単語を学習した方がいいです。
「それだと全く覚えられない!」という人もいるかもしれませんが、1回で覚えようとしなくてOKなんです。
大事なのは、とにかく何回もその単語を見て、意味が分からなければ意味を確認する、を繰り返していくことです。
3周くらいでは覚えられないですが、10周20周やってみると効果を実感できますし、何度も見ている単語なので簡単には忘れないようにもなっていることでしょう。
書いて覚えようとする
「書いて書いて書きまくる」のも代表的なNG学習法のひとつだと考えます。
書くだけでは、五感を組み合わせて学習できてないんですよね。
それよりも、目で見た単語を音で聞いて何度も発声してみた方が、よっぽど単語は暗記できます。
書くにこだわらず、視覚や聴覚を使って英単語を覚えるように取り組み方を変えてみてください。
完璧に覚えようとする
完璧主義も英単語の暗記においてはあまりおすすめしません。
注意ポイント
しっかり単語を覚えなきゃと思えば思うほど、一単語にじっくり時間をかけるようになってしまいます。
一旦完璧は目指さずに、覚えきれてなくてもいいので高速で回数をこなすことを意識してみましょう。
全部を覚えようとする
完璧主義と似ているかもしれませんが、全部を覚えようとしている人も学習法の見直しが必要です。
例えば、英単語帳の学習において、全部を覚えようとしている人はこんな特徴があります。
- 単語帳にのっている全部の単語や派生語まで覚えようとしてしまう
- 例文までみて使い方を暗記しようとしている
もちろん目的によりますが、例えば英語を話せるようになりたくて使える語彙を増やしたい場合、会話で使わなそうな表現は覚えないって判断をしても全然いいと思います。
ほんとに上のレベルを目指したいと思ったときに、初めて難しい単語にもチャレンジすればいいと思います。
自分の目的に応じて、最低限必要な量を覚えるというのも英単語暗記のコツの一つと言えるでしょう。
どうしても覚えられない英単語を覚えるコツ
どうしても覚えられない単語がある場合は、先にご紹介した7つのコツのうち次の2つを実践してみてください。
- 画像や動画などの情報を加える
- 例文を作って実際に使ってみる
この2つは、他の実践法にくらべて1単語1単語取り組むのには時間がかかります。
暗記すべき単語の全てでこれを実践していると、時間がいくらあっても足りません。
この学習法はとても効果的ですが時間がかかるので、何回復習しても覚えられない単語に限り取り入れるようにしてみてください。
まとめ:効率的な英単語の覚え方をマスターし、自分の語彙力を高めていこう!
今回は英単語の暗記が苦手な方向けに、効果的に英単語を覚えるコツを科学的根拠をもとにご紹介しました。
7つのコツは自分の実体験も交えてお伝えしましたが、ご紹介した記憶のルールである3つのポイントを押さえれば自分で学習法も工夫し放題です。
科学的に証明されている効率的な暗記法3選
- 一語の暗記に時間をかけすぎない
- 五感と組み合わせて覚える
- 既存の知識と組み合わせて覚える
この3点を押さえて、最終的には自分にあった暗記法を生み出していくのももちろんおすすめです。
この記事でご紹介した暗記のコツを参考に、ぜひ自分にあった学習法を探りながら、語彙力アップに取り組んでみてください。応援しています!
本記事の内容は以上となります。
このブログでは、「留学未経験」の「社会人」が「国内」で英語が話せるようになるための実践法について記事を書いています。
このブログでよく読まれてるおすすめの記事をご紹介します。
-
LanCul英会話カフェの魅力とは【利用歴2年の筆者がこの1記事で徹底解説】
-
英会話初心者におすすめのオンライン英会話
-
ネイティブキャンプの効果的な使い方【受け放題を使い倒す9つのコツ】
興味があればこちらもぜひご覧ください。
この記事が英語を話せるようになりたいと思っている人の挑戦の後押しになればうれしいです。
今回は以上です。